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小川 未明

花とあかり

読み手:西川 美映子(2022年)

花とあかり

著者:小川 未明 読み手:西川 美映子 時間:4分19秒

 母ちょうは子ちょうにむかって、
「日が山に入りかけたら、お家へ帰ってこなければいけません。」とおしえました。
 子ちょうは、あちらの花畑へとんでいきました。赤い花や青い花や、白い、いい香いのする花がたくさん咲いていました。
「これはみごとだ、うれしいな。」といって、花から花へとびまわって、おいしいみつをすっていました。そのうちに日が山へはいりかけました。けれど、子ちょうは、むちゅうになって花をとびまわっていました。
「やあ、暗くなった。」と、子ちょうはあたまをあげますと、これはまたどうしたことでしょう・・・

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