新美 南吉 作
読み手:篠瀬 淑子(2022年)
ついぢの
椿の花のした、
ここから
輪まはし
かけてつた。
木ぎれで
ひいた横の線、
ここから
からから
かけてつた。
帽子に
椿の花插して、
ぬくとい
垣根に
そつてつた。
ついぢに
凭れてあつち見て、
あの子が
ひとり
まつてゐる。
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