新美 南吉 作 たけのこ読み手:菅野 秀之(2012年) |
たけのこは はじめ じびたの したに いて、あっち こっちへ くぐって いく もので あります。
そして、あめが ふった あとなどに ぽこぽこと つちから あたまを だすので あります。
さて、この おはなしは、まだ その たけのこが じびたの なかに いた ときの ことです。
たけのこたちは とおくへ いきたがって しようが ないので、おかあさんの たけが、
「そんなに とおくへ いっちゃ いけないよ、やぶの そとに でると うまの あしに ふまれるから」
と しかって おりました・・・