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宮沢 賢治 作
読み手:イトー ゲンヤ(2024年)
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コバルト山地
コバルト山地の氷霧のなかで あやしい朝の火が燃えてゐます 毛無森のきり跡あたりの見当です たしかにせいしんてきの白い火が 水より強くどしどしどしどし燃えてゐます
(一九二二、一、二二)