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楠山 正雄 作

鎮西八郎

読み手:入江 安希子(2026年)

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鎮西八郎

著者:楠山 正雄 読み手:入江 安希子 時間:30分54秒

   一

 八幡太郎義家から三代めの源氏の大将を六条判官為義といいました。為義はたいそうな子福者で、男の子供だけでも十四五人もありました。そのうちで一番上のにいさんの義朝は、頼朝や義経のおとうさんに当たる人で、なかなか強い大将でしたけれど、それよりももっと強い、それこそ先祖の八幡太郎に負けないほどの強い大将というのは、八男の鎮西八郎為朝でした。
 なぜ為朝を鎮西八郎というかといいますと、それはこういうわけです。いったいこの為朝は子供のうちからほかの兄弟たちとは一人ちがって、体もずっと大きいし、力が強くって、勇気があって、世の中に何一つこわいというもののない少年でした・・・

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