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寺田 寅彦 作
読み手:小川 幸香(2014年)
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小学時代の先生方から学校教育を受けた外に同学の友達からは色々の大切な人間教育を受けた。そういう友達の中にも硬派と軟派と二種類あって、その硬派の首 領株からはだいぶいじめられた。板垣退助を戴いた自由党が全盛の時代であったので、軍人の子供である自分は、「官権党の子」だという理由でいじめられた。 東京訛が抜けなかったために「他国もんのべろしゃ/\」だと云っていじめられた・・・