小川 未明 作 おじいさんが捨てたら読み手:森 真奈美(2015年) |
ある日、おじいさんはいつものように、小さな手車を引きながら、その上に、くずかごをのせて、裏道を歩いていました。すると、一軒の家から、呼んだのであります。
いってみると、家の中のうす暗い、喫茶店でありました。こわれた道具や、不用のがらくたを買ってくれというのでした。
「はい、はい。」といって、おじいさんは、一つ一つ、その品物に目を通しました。
「この植木鉢も、持っていってくださいませんか。」と、おかみさんらしい人がいいました・・・