村山 籌子 作 いぬさん と おねこさん読み手:吉江 美也子(2019年) |
ゑほん
いぬさん と おねこさん が ストーヴ に あたりながら ハイカラな ゑほん を みて ゐました。
いぬさん が まうしました。
「ぼく は なぜ こんな ハイカラな 犬 に うまれなかつたんだらう。このちぢれた毛 は どうだ」と じぶん の みじかい毛 を ひつぱりました。
「ああ あたし は どうして この ペルシヤねこに うまれなかつたんでせう。この 大きな 目!!」と ゑほんの 猫を みて おねこさん は まうしました。
二人 は がつかりして しまひました。が、ストーヴ の 火 が あんまり あたたかかつたので ねむつて しまひました。
おしやうがつ ぐわんじつ の ばん のことで ありました・・・