ハンス・クリスチャン・アンデルセン 作 大久保 ゆう 訳 はだかの王さま読み手:宮崎 文子(2020年) |
むかしむかし、とある国のある城に王さまが住んでいました。王さまはぴっかぴかの新しい服が大好きで、服を買うことばかりにお金を使っていました。王さまののぞむことといったら、いつもきれいな服を着て、みんなにいいなぁと言われることでした。戦いなんてきらいだし、おしばいだって面白くありません。だって、服を着られればそれでいいんですから。新しい服だったらなおさらです。一時間ごとに服を着がえて、みんなに見せびらかすのでした。ふつう、めしつかいに王さまはどこにいるのですか、と聞くと、「王さまは会議室にいらっしゃいます。」と言うものですが、ここの王さまはちがいます。「王さまは衣装部屋にいらっしゃいます。」と言うのです・・・
・この作品は青空文庫に提供されています。
◇翻訳者:大久保 ゆう
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