ハンス・クリスチャン・アンデルセン 作 大久保 ゆう 訳 おやゆび姫読み手:こがわ めいすい(2020年) |
むかし、一人の女の人がいました。その女の人はかわいい子どもをさずかりたいと思っていました。けれども、願いはいっこうにかないませんでした。心から強く願っても、かないませんでした。日々をすごすうち、ついにいてもたってもいられなくなって、魔法使いのおばあさんのところへ行きました。
女の人は言いました。「かわいい子どもがほしいのです。どうしてもほしいのですが、どうにもならないのです。どうすれば子どもが出来るのですか。」
すると、魔法使いのおばあさんは答えます。「ふぉっ、ふぉ。そんなことはたやすいことよ。ごらんあれ、ここに一つぶの大麦がある・・・
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◇翻訳者:大久保 ゆう
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